★ 私儀、甚だ多用にて ★

★ 第二章 ★

★ 1 ★

 暑い、いやまったく暑いねえと、純亭が扇子で仰ぎつつ田村邸を訪れた。
「おてんとさんに覆いをかけたいくらいだよ」
 夏の太陽は真上に近い。時刻は四つ半(十一時)頃だろう。袴は省いて、絽の着物を着流しで着ていた。
「あら。先生も皆さんも薬草園の方ですよ」
 年配の女中が顔を出し、田村の不在を告げる。そんなことは先刻承知だ。あっちの仕事をサボりたくてここへ来たのだから。
 下駄をぞんざいに脱ぎ捨て、玄関を上がる。細いふくら脛が覗いた。つるりと白くてすね毛も目立たない、まだ少年のような足だった。
 女中が持つ盆の湯飲みを「気が効くねえ」とすくい取り、麦湯を一気に飲み干した。

 一息つき、手拭いで額の汗をぬぐう。脇に、客人の下駄が揃えてあった。擦り切れた鼻緒の粗末な下駄だ。
「どなたかお客人?」
「源内さんが。早い時間にいらして、春菊を採ってました」
「・・・。」
 林家での儒学の授業はどうしたのだろう。源内さんもサボりかぁ?
「今は座敷に?」
「いいえ、前の自分の部屋です。麦湯をお持ちしようとしていたところです」
「あ・・・今の麦湯、もしかして源内さんの?」
 純亭はぺろりと舌を出す。母くらいの歳の女中は、「まだたんとありますから」と笑った。
「すまない。私が持っていくよ」
 新しい茶を入れ直してもらい、書生たちが寝泊まりする奥の一部屋へと向かった。

 すでに部屋に近づいた時から鼾が聞こえていた。
 源内はもともと声のでかい男だが、障子紙を震わすほどの鼾だった。純亭は、声をかけずに静かに障子を開いた。
 三畳の狭い部屋に、みごとに大の字で源内が寝ていた。窓は全開なものの、着物の肩を脱いで肌襦袢姿で、それでも暑いだろう、額から首筋から玉の汗が流れている。・・・が、その暑さの中も、本人は大口を開けて爆睡であった。

 純亭は知らないが、これは国倫(くにとも)である。鼾をかくのも国倫だけだが、人様の家に上がり込んで手足を伸ばして昼寝する神経は国倫のものだ。

『江戸で一番日焼けした学者』。
 薬品会で、官医(幕府の医師)のどなたかにそう評されていたっけ。顔や首だけでなく、二の腕も手の甲も、指の背までも、鰻の蒲焼みたいにこんがりと焼けていた。自分で畑仕事をするせいもあるが、この夏は、源内は薬品会の為に走り回った。玄関にあった下駄のすり減り具合が、源内の東奔西走ぶりを物語っている。
 この部屋にはもう誰も暮らしていないので、文机もなかった。純亭は、畳の上に直接盆を置いた。
 目が細いせいか、短い睫毛だった。まるで鋏で切り揃えたようだ。通った鼻筋の高い鼻の頭に、泥がへばりついている。春菊を抜いていて、土のついた手で汗を拭いたのだろうか。

 疲れたことだろう、初めての薬品会の幹事は。無事に終了してからもう十日になるが、純亭だって興奮はまだ醒めやらない。
『かっこよかったよなあ、あの日の源内さん』
 扇子を源内の顔に向けて仰いでやる。ぱたぱたとせわしない音と、源内の鼾が、掛け合いのように響いた。

★ 2 ★

 宝暦七年七月。
 第一回薬品会が、田村元雄主催により、湯島天神前の料亭『京屋』で開催された。
 参加者二十一名、出品点数百八十種類。
 会の主旨は、物産陳列と品評会であった。実物を生で見て鑑定能力を高めることと、複数の学者による情報の交換。ただ見て納得するだけでなく、質問や疑問をやりとりすることになる。勘違いの知識なども一掃されるであろうということだった。
 事前に、源内の案で、出品記録が作られた。参加者全員への配布は当然だが、源内はかなり多めに刷らせた。色々なところへ配布すれば、薬品会自体の宣伝になる。第一回が始まる前から、彼の頭には次の開催のことがあった。会のことが広まれば広まるほど、参加者は増え、物産が増える。
「妙に行が間延びした冊子ですね」
 品名や説明文の行間が開きすぎていた。まるで、一行おきに彫り忘れたようだ。
 純亭の不満に、源内は「気付いたことを書き加えてもらいやすいじゃろ?」と、切れ長の目をさらに細める。
 出品者と品物だけでなく、簡潔な説明と薬物としての効果が締まった文で綴られている。田村先生や先輩の門人に尋ねながら作ったとしても、たいした本だった。これ一冊で、覚書や簡単な図鑑として重宝しそうだ。

 その会は、源内の新しいアイデアで満ちていた。
 会場は料亭を借りたが、酒・料理は出さない。茶のみである。ただし、別に宴会場を用意しておく。正式な場では発表しにくかった意見も、酒が入ると雑談として話せるかもしれないという配慮だ。だから宴会場に芸者は呼ばない。歌や三味(しゃみ)がうるさいと会話が滞るから、ということだ。
『単に、女が嫌いだからでしょう』と、純亭は苦笑したものだが。

 会は五つ(八時)頃からだが、源内は夜明け前から会場作りを行った。当然のように純亭も駆り出され、手伝わされた。事前に何が出品されるかわかっているものには、その場所と名札を作ってある。既に手元に届いているものは、その名札に合わせて板の上に配置していく。百種類以上の物品、しかもわざわざ薬品会で展示するような珍しいものだ。出品記録の冊子と、何冊かの図鑑とを畳に広げ、名前に間違いは無いか、物が入れ違っていないかなどを確認しつつ、配置していく。
「こら、純亭。今、図鑑と見比べなかったじゃろう?」
「・・・源内さんが、こんな細かい人とは思いませんでした」
 純亭の声に非難の想いがこもる。

「やあ。差し入れに来ましたよ」
 座敷を玄白が覗いた。腕には、茹でた枝豆が山になった笊を抱える。青々した豆の匂いが、湯気と共に部屋へ入り込んだ。
「わあ、玄白さんだぁ。私の出品を見てくださいよ」
 純亭は、はしゃいで玄白の袖を引く。作業に少しうんざりしていたので、玄白の顔を見たら嬉しくなってしまったのだ。
「すんませんな、玄白さん。済んだらいただきますけん。・・・純亭は休憩していいぞ」
 源内は、包みや箱の名前と机に置かれた名札を見比べながら、玄白に背を向けたままで礼を述べた。草や葉が飛ぶといけないので、窓の障子は締めてあった。早朝とは言え、締め切った料亭の二階はむっとする暑さだ。源内の背は汗で色が変わっている。
「大変ですね。私も手伝いましょうか」
「いや、もうすぐ、同門のみんなが来ますけん。
 その端にあるのが、純亭が出したもんです。遠志、鶏冠(けいとう)、海金沙。見てやってください」
「・・・。あの。×××?」
 玄白が急に声をひそめて源内に何か尋ねた。源内はよく通る声で笑ったあと、「そうですよ。そう見えんですか?」と答える。純亭にはよく聞こえなかったが・・・。『くにともさん?』と言ったのか?国倫は源内の諱のはずだが・・・。
「真面目に仕事しとると、違う人間に見えましたか?わしは、よっぽど玄白さんに不良と思われとるんね」
「いえいえいえっ!決してそんなわけでは!」
 玄白はムキになって頭を何度も横に振った。

 時刻になり、参加者が集まり出す。
 受付の源内は、持参物品の内容を素早く確認し、純亭たちに的確に指示を出した。持参品は確認の時間があまり取れないので、源内の事務能力の高さが役に立った。田村先生には『平賀くんはせっかちだから』と時々たしなめられる源内だが、頭の回転の早さは門人一と思われた。

 会は夕方までの予定で、前半は二十一名の自己紹介と、自分が出品したものの説明、解説。そのあと展示品を色々と見聞し、質疑応答が行われた。途中には休憩も入り、各自が昼食を取る。殆どの者が弁当持参で、別室で食べた。茶はいくらでも振る舞われた。だが、純亭はずっと喉が乾きっぱなしだった。
 官医の藤本先生や岡田先生と、こうして近くでまみえるだけで緊張した。豊かな口髭を動かしながら、「この遠志はどこで入手されましたか?」などと質問されただけで、かぁっと顔が赤くなった。
 いや、喉が乾いたのは、緊張のせいだけではない。年配の学者も、自分より年下の田村元長(藍水の長子)も、同じように瞳をきらめかせ、声を枯らして質問をし合った。元長はまっすぐな瞳で、祖父ほどの年齢の先輩にも臆せず疑問点を問う。先生がたも偉ぶらず、若者達の質問に丁寧に答えてくれた。
 純亭は、皆が熱く語るのを見て、胸がきゅうと締めつけられるような気持ちだった。その場で飛び上がって、腕をぐるぐると回して、「凄い、凄い」と叫びたかった。

 会が引けて、皆、酒と料理が用意された座敷へと移動したが、源内は片付けの為に「後からすぐに行く」と答えて会場に残った。当日に物品を持参した学者たちは、日常のやり取りが無い人々で、事前に届けていただけなかった。後日届けるのも難儀だ。お帰りになるまでに、物品が破損しないようきちんと梱包し、持たせて返すのが都合がいい。
「源内さん。手伝いますよ」
 純亭が座敷に戻って来ると、「食っててええよ。腹へっとるろう?」とにが笑いしている。源内は、不思議だ。嬉しい時に、苦笑してみせるのだ。
「つまむものは持って来ました。源内さんこそお腹が空いたでしょう?」
「うん。あとで食うけん」
 純亭が皿に乗せて来た押し寿司の数切れに、ちらりと視線を動かし、また戻す。皺を作った紙に、丁寧に枝を包み込んでいる。紙の長さが足りないのか、苦労しているようだ。
「こっち側、私が抑えてますよ」
「ああ、すまんの」
「・・・今日はお疲れ様でした」
「純亭こそ。立派な発表じゃったよ。わしは、何も出品してないけん、学者としては気が楽だった」
「だって・・・偉い先生も多いのに。取りまとめは大変だったでしょう。気を使ったんじゃないですか?」
「わしは田舎ものじゃけん、誰が偉いか知らんから。それに・・・ここだけの話じゃが、わしは、自分が一番偉いと思おとるけん」
 そう言い放つと、はははと笑って誤魔化してみせたが。きっと最後の一言は、本音なのだと思った。偉そうにするというのでなく、この人は、自分の力を確信しているのだろう。
「なんか、感動しました、今日。私、学者に生まれて、本当によかったです!」
 素直な感想だった。源内は微笑んだが、口許は結ばれていた。さっきのとは違う種類の苦笑。
 足軽以下の一人扶持切米三石。源内の生まれを思い出し、まずいことを言ったかと思う。

 何かの鉱物を包みながら、「腹は確かに空いたのう」と、話題を変えた源内は情けない声を出した。
「食べますか。あーん。口、開けてください」
 純亭は、取り分けで持ってきた鰻寿司のブロックを、箸で一口大に崩し、源内の口に運んだ。
「旨い。旨いのう。じゃが、さすがのわしも、食いながらだと手が疎かになる」
「ちょっと休めばいいじゃないですか。ほら、もう一口」
 純亭は誘惑する。
 今度の『一口』は、源内が開いた口と見比べると少し大きすぎたようで、純亭はもう一度皿の上に戻して分割しようとしたが。
「ええけん、それで」と、自分から首を曲げ、箸先に齧りついた。野性の獣のように口ががばっと開き、寿司を納めた。
 だが、当然量が多すぎる。よく咬めず、両頬は栗鼠の頬袋のように広がった。
「気が短いんだから、もう」
 純亭が茶を差し出した。
 今度の源内の苦笑は、純亭も釣られて笑顔になるような、暖かい表情だった。眉が下がり、瞳が優しく細められた。

★ 3 ★

 鼻の頭の泥が痒いのか、源内は、爆睡しながら時々顔を歪めて鼻に皺を寄せる。
 純亭は懐中の手拭いを取り出し、唾を付けて湿らせ、顔の泥を擦った。蝉が飛び立ったようにいきなり鼾が止み、ぱちりと源内が目を覚ました。
「お・・・。純亭。もうそんな時間か?」
 汗で額に張り付いていた前髪を掻き上げ、だるそうに半身を起こす。夕方になって、先生共々百花街から戻ったと思ったのだろう。
「いえ。まだ九つ(正午)です」
 純亭が麦湯を差し出した。湯飲みの汗が、ぽたぽたと畳に落ちた。源内は礼を述べ、ぐびりと一気に飲んで器を空にした。
「今日は薬草園に行かんかったんか。・・・おんし、白粉くさいぞ」
「・・・。」
「岡場所からの朝帰りか。足腰たたんで、畑は休みかい」
 にやっと唇の端を上げた。純亭はかああっと顔を染めて否定する。
「違いますよ!・・・いえ、吉原には行きましたが。相手が一見だったので・・・。だけど、香は付いてしまっているし、このまま行くと先生にわかってしまうし」
「一見って、酒とお話で今夜はさようなら、ってやつかね。おんしは、見るからにいいとこのお坊ちゃんじゃけん、いつも一見を掴まされてそうじゃのう」
 源内は鼻で笑う。思い当たることもあり、純亭はむすっと唇を尖らした。吉原では、初対面の花魁といきなり一線を越すのは野暮と言われていた。
 しかし、吉原に出入りできるというのは、やはり純亭は金持ちの息子なのだ。朝帰りということは「大直し」だ。追加料金をかなり取られる。
「別に、田村先生は、吉原に行くことを叱ったりせんじゃろ?」
「はあ。まあ、そうですが、照れくさいし」
「玄白さんの方が、よっぽどうるさく怒りそうじゃ」
 空の湯飲みをもて遊びながら、源内は白い歯を見せた。玄白の潔癖さをからかいつつも、やさしさのこもった口調だった。
「玄白さんは、真面目すぎますっ。花街にも行きません。あの人は、絶対、未だオトナになっていませんよっ」
 子供扱いで色々と自分にかまう玄白への不満もあった。自分は大人なのに、母親があれこれ言うような態度なのだ。
 まるで玄白を庇ったような、「わしもおなごは知らんけん」という源内の言葉に、純亭は一瞬、驚いて膝を崩した。だが、『ああ、そうか』と姿勢を戻す。
「そりゃあ、源内さんは、ね。あっちの方だから。
 でも、『色』を悪いことだと否定はしないでしょ?」
 源内は、親しい門人達には衆道であることを明かしていた。田村邸では、書生たちと一緒に暮らす為に、宣言しておいた方が便利だったのだろう。隠しておくと、後でお互い不快な想いをするといけない、ということだ。
 この時代、粋を自負する男に衆道は多く、特に責められるような性癖でもなかった。ただ、源内の場合はファッションではなく、『女は受け付けない』という“本物”だそうだが。

「玄白さんを産むので、ご母堂が亡くなられたのだろう?
 あの人の、『色』への嫌悪は、俺はそのへんも関係していると思うぞ」
 源内は、時々、きちんと江戸言葉も話す。讃岐なまりは無い。そんな時は『わし』ではなく、冷たい響きで『俺』と言う。
「どういうことですか?」
「あの人は、ご母堂の死を、自分が産まれたせいだと思っておいでだよ」
 えっと、声にならない叫びが純亭の唇を動かした。

『私は、杉田甫仙の息子でなくても、医者を目指したでしょうね』

 寂しそうに笑っていた玄白の表情を想う。医学を志す尊さを語るなら、もっと胸を張っていいのにと不思議に思ったものだ。
 そうか。玄白は、母の死は自分のせいだとずっと責めて生きてきたのだ。昔から一緒にいた純亭は、思い当たる言葉や態度が幾つも脳裏を過った。
「たぶん、『色』というより、子を成す行為ということで、忌んでいるのだろう」
 いつもと同じ声なのに、江戸言葉の源内の口調は、まるで生きたものの感じがしなかった。玄白に同情している風にも聞こえない。薬草の効能でも朗読しているような冷やかさだった。
 源内は、大人なのだ。
 幼なじみの兄のような玄白の、深く大きな心の傷。ずっとそばにいた純亭なのに、気付かなかった。やはり自分は未熟なのだと、首を垂れた。

「あん人、もうじき、お父上から独立して開業なさるんじゃとなあ」
「ええ。日本橋の四丁目だそうです」
 源内の口調はもう戻っている。讃岐弁の響きは暖かみがあり、気のせいか、顔つきまで変わる。
「開業祝いに。三人で、ぱーっと吉原に繰り出すっちゅうのはどうじゃ?」
 満面の笑みでいたずらっ子のように笑う。
「えっ。えーっ!だって、源内さんは・・・。それに玄白さんも嫌がりますよ」
「わしもイヤなんじゃ。玄白さんにも我慢させい」
 慌て、赤面し、抵抗する玄白の表情を思うと、純亭は吹き出した。荒療治だが、いいかもしれない。玄白は跡継ぎだし、いつか妻を娶り、子を成さねばならないのだ。逃げてばかりはいられない。見合いをしてから花街へ学びに行くなどというのは、ちょっと格好がつかないだろうし。

「おんしも、早く薬草園へ出勤した方がいいけん。
 吉原へ行って仕事を休んだと知れたら、その方が先生は怒るじゃろう」
「はあ。でも・・・」
 純亭は言葉を濁し、自分の肩に鼻を寄せる。甘い白粉の香はまだ消えていなかった。
 源内は、ちょっと待てと言って部屋を出ると、桶に水を入れて戻ってきた。緑の葉が十枚ほど水面に踊っている。潰したり千切ったりして水に混ぜたようだ。
 桶に手を浸すと、その手で純亭の着物の袖を叩いた。
「・・・薄荷、ですか?」
 清涼感のある香りが、部屋に広がった。汗の臭いさえ引くようだ。
「薬以外にもなかなか使える草じゃろう?」
 数回純亭の着物の背や肩に薄荷水をなすりつける。濡れた源内の掌が、ひんやりと背に滲みた。
「こんなもんでええかのう」
「あ、ありがとうございました。これで、園の方へ顔を出せます」
 純亭は、窓の外の強い日差しをちらりと見やり、軽くため息をつく。だが、もう一度「ありがとうございました」と、畳に手をついて礼を述べると、潔く立ち上がった。

 一人残った源内は、桶の中に両手を浸す。あまりに心地よくて、このまま体が小さく縮んで、桶の中で水浴びができればいいのにと思うほどだった。体温を奪う水の冷たさに、純亭の硬い背中に触れた、掌の熱さが薄れていく。
 玄白と厄介な約束をしてしまったものだと、青年が消えた障子を見て笑みを洩らした。



第3章へつづく

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